CDやDVDのパッケージそのものが、もう邪魔なんです。
iTunesで音楽を購入するとiTunesが管理してくれるので、iPhoneの中に音楽が入っていなくてもどこででもストリーミングで聴くことができます。
つまり私の音楽の棚はiTunesにあるんです。便利ですよね。
なのでここ数年CDは買っていません。
映画もそうです。こんな山の上に住んでいるとレンタル店に行くのも億劫。返すのも億劫。
で、iTunesです。見たいと思った時にポチっとすれば、数秒後に観られます。
レンタル期間が過ぎれば、自動的にMacの中から消え去ります。ホントに便利です。
と書いたにも関わらず、最近映画のDVDを買ってしまいました。
一つは古い古いミュージカルです。なんと鎌倉の本屋さんで見つけました。
お値段1600円です。ん？高い？
いいえ、なんとまあ10作品もあるんです。
まあ古い映画は安く売っているので、この値段がどう見るか・・・・
ただ私はこの10作品シリーズ、結構気に入ってるんです。
小津安二郎10作品とか名作10作品とかアクション10作品とか、いろんなのがあるんです。
10作品あるからって、中にはどうでもいいような作品もあるかもしれません。
そうなるとちょっと躊躇しちゃいますね。
で、今回のミュージカル10作品。
大好きなモンローの「紳士は金髪がお好き」「雨に唄えば」ちょ〜〜懐かしいジュディ・ガーランドの「オズの魔法使い」
ドリス・デイの「二人でお茶を」シナトラの「錨を上げて」「踊る大紐育」「ショー・ボート」「アニーよ銃をとれ」
「赤い靴」「雲流るるままに」。
まあ！なんと古い！！(笑)
中でも「赤い靴」は映画大好きの母から「良かった！良かった！」と、いつも聞かされていた映画でした。
私はこの時代のバカバカしいミュージカルが大好きなんです。
何も考えなくていい、ただただ見てるだけで楽しい！という、近頃の映画にはない魅力があるんですね。
iTunesで借りればいいじゃん！って思った方もいらっしゃるでしょう。
多分、iTunesなら1作品100円か150円ですからねえ・・・
でもこのミュージカル10作品は、多分何度も見直すと思うんです。
なので、「よし！買おう！」と決めた訳です。
あっぱらぱ〜のミュージカル10作品！！最高！！(笑)
そしてもう1本。
これだけは、どうにもしようがないモノでした。
フランコ・ゼフィレッリの「LA TRAVIATA 」です。
オペラ「椿姫」の映画版です。
主役はテレサ・ストラータスとプラシド・ドミンゴで、オケはメトロポリタンです。
ゼフィレッリ監督はルキノ・ヴィスコンティの弟子で、映画も撮りますがオペラの舞台監督でもあります。
オペラの「ラ・ボエーム」をメトロポリタンが日本に来た時に見たのですが、本当に素晴らしいセットでした。
映画では「ロミオとジュリエット」「青い珊瑚礁」「チャンプ」など名作が沢山！
この映画もさすがにヴィスコンティの弟子だけあって、まあ絢爛豪華！
スクリーンに映るほんの小さな小道具も、メチャクチャ凝っています。
オペラの舞台では表現できないズームインやズームアウト、屋外での撮影・・・・・
どれをとっても素晴らしい！の一言です。
勿論二人の主役もいいのですが、それだけではない魅力がこの監督の素晴らしさなんです。
実はわたしはこの「LA TRAVIATA 」、レーザーディスクで持っています。
今ではもう、化石のような存在になってしまいましたね。（哀）
機会も壊れ、見ることも出来なくなったレーザーディスク。
なんとか出来ないかとネットでも調べました。
中古でプレーヤーを買おうかとも思いました。でも、また壊れる可能性が大・・・・
DVD化してくれる所もありました。が、厳密に言うと違法です。
諦めるしかないなあ・・・と思っていたところ、さすがAmazonです。
輸入盤があったのです！
これを見つけたのは数ヶ月前。しかし品切れでした。
待つこと数ヶ月。「入荷しました！」メールが来ました。
速攻で「買い！！」です。
やっとの思いで手に入った「LA TRAVIATA 」です。
まだ見ていませんが、字幕は英語です。
でも、何度も何度も見て知り尽くしたこの映画。字幕がなくても全然大丈夫です。
iTunesはとても便利です。
家の中のCDやDVDの棚、そして本棚もなくなります。
そしてプレーヤーが壊れたりして、見られなくなることはありません。
Mac、iPad、iPhone、AppleTVがあればいつでも見られるのですから。
でも、iTunesにも無いものもあるんです。
そういう場合は仕方なく、こうして買ってしまいます。
でも、又DVDがなくなる日もそんなに遠いことではないかも知れません。
今なら安いDVDプレーヤーを沢山買っておこうかしらん・・・・(笑)
それよりも、Macに取り込んだ方が正解？。（細かく言うとこれも違法行為？(笑)）
ゼフィレッリの椿姫「LA TRAVIATA」
