5月30日、北九州芸術劇場小劇場です。
昨年に引き続き、2回目のコンサートです。
昨年はヴォーカルの方がゲストだったりしたのですが、今年はいつものメンバー、ベースの井島正雄さん、
ドラムスのヤス岡山さんのトリオでのスタートです。
一部のスタートです。
いきなり彼女がピアノに向かって、ピアノソロを始めました。
しかも何の言葉もなしにスタート。んがぁ!!カッコイイ!!(笑)
ちょっとスローな曲で、井島さんのオリジナルだそうです。
この一曲でノックアウトされました。(笑)
そして言葉もなく2曲目のスタート。井島さんとヤス岡山さんの登場です。
2曲目でも息はぴったり!
ホントにこれがあの上野香織?と思ったくらいのスタートでした。
次々と曲をこなしていきますが、彼女の指は完璧です。小さな音も逃しません。弱い音も確実に響きます。
3人の息もずれません。
前回のコンサートの時はベースの井島さんに引っ張られて乗ってきた彼女が、今回は違います。
最初から乗ってます。しかも井島さんや岡山さんと対等です。
驚きました。
ほんとにこの一年でめちゃくちゃ成長したと思いました。
3曲目のベースソロの時に、絡みついたピアノの音がとても繊細で感動モノです。
ラック・オブ・ラックという曲・・・・?
5曲目のマイルズ・ストーンズ(?)のドラムソロも凄いのですが、ピアノが全然負けていないんです。
圧巻でした。
2部に移って彼女はお色直し。
今回の衣装は1部も2部もちょっと女っぽくてカッコよくて、ヘアスタイルもばっちし!!
素敵でしたよ!!
2部は、ゲストにトランペットの岡崎好郎さんが入ります。
不思議ですねぇ・・・トランペットが入った途端に、とても都会っぽくなります。
一部のトリオでも都会っぽくてカッコいいのですが、ペットが入ると会場はまるでニューヨークです。(笑)
3曲目のラッキーストライクは、昨年も彼女のピアノで聴きました。彼女のオリジナルです。
それをトランペットメインでの演奏です。
ピアノでのラッキーストライクとはまた違った感じで、とてもいい演奏でした。
彼のトランペットに、彼女は細心の注意を払っているようでした。
その緊張感が伝わってきて、聴く側にとっても緊張感がでてステージと一体になったような感覚でした。
ラストの曲そしてアンコールと続いたのですが、彼女の指は疲れるどころかもっともっと精力的な動きです。
本当に凄いコンサートでした。
曲の構成も良かったと思います。スローな曲とぶっ飛ぶ曲のバランス。
そしてヴォーカルもなしの、シンプルさも良かったと思います。
昨年の彼女もうまかったです。でも今年のコンサートは、満席のお客さんを酔わせて感動させました。
来年は中ホールでやる!と彼女は断言しましたが、今年のコンサートを初めて聴いたお客さんは
必ずまた来るでしょう。絶対にまた聴きたくなるはずです。
そして昨年も聴いた人は、来年の彼女の成長を楽しみにすることでしょう。
私なんかは今回のコンサートのライブCDが出たら買いたい!と思うほど素晴らしいコンサートでした。
音楽で人を感動させるなんて、ほんとに素晴らしい事だと思います。
上野香織さん!ホントにプロになりましたね!しかも人を感動させられるプロに!
来年が楽しみです。
そして再来年も次の年も、私が生きている限りはあなたのコンサートは欠かせないものになりそうです。
素敵なコンサートを有難うございました!
photo by pocky
後日談です。
コンサートの途中であまりにもピアノを叩きすぎたせいか、指から血が出たそうです。
それほど、彼女ものめり込んでいたんですね・・・・凄い!