2013年11月8日
スティーブ・ジョブズを観て来ました。
若いころ映画評論家になりたかった私が(笑)、スティーブ・ジョブズ」を観て来ました。
映画館は何年ぶりでしょう?
その日は木曜日で、なんと男子1000円デーでした!
チケットを購入する時「会員に入会しますか?」って聞かれて、一瞬迷ったのですがこれから少しは映画を見よう!
ってんで、入会しました。大した特典はないんですけどね・・・・
で、本題です。
アストン・カッチャーのジョブズは、ホントにソックリでした。
顔もそうですが喋り方がソックリ!特に声を荒げるシーンはまるでジョブズのようでした。
ストーリーはジョブズがウォズニアックとAppleを立ち上げて、スカリーに会社を追われ、またAppleに復帰する所までです。
でもこのストーリー、Appleファンじゃなかったらどう見えるんでしょう?
例えばリサの話。
AppleⅡで成功した後「リサ」というコンピューターの開発をするのですが、これはジョブズが認知しようとしなかった娘の名前です。
認知しようとしなかったにも関わらず、やはり娘の事を愛していたのでしょう。
後半娘のリサも出てきますが、1シーンだけ。その繋がりが曖昧ですね。
Appleを追われた後のNEXTのジョブズの描き方も、ほんのワンカット。
最後にあの有名なコマーシャル「Think different」のナレーションを吹き込むシーンがあるのですが、
これもあのコマーシャルを知らない人には何が何だか分からないのでは?
(Think differentのコマーシャルは実際には俳優のリチャード・ドレイファスがナレーションをしましたが、世に出なかったジョブズのナレーションもあります。)
インドの放浪も、なんじゃこりゃ?の世界です。
カリグラフィーを学んだ事が後のMacのフォントに関係してきて、映画の中でもフォントに関して「あ〜だこ〜だ!」って言うシーンがあるのですが、これも分かる人にはわかるような描き方です。
Macはそれまでの印刷業界を変えました。DTP(Desk Top Publishing)と言われるものです。
その中で最も大事だったのは、このフォントだったのです。
Appleの今までの業績とかやってきたことを知ろうとするには、全くつまらない映画です。
でも一人の人物として、ジョブズの真っ直ぐな生き方、信念を貫き通す生き方・・・・
それがワガママ、傲慢と言われたとしても、倒産しかけたAppleを世界一の会社にした男のストーリーとして見ればとても面白い映画だと思います。
昔ソニーのウォークマンを開発する時、開発チームがその当時の社長であった盛田さんのところに出来上がったウォークマンを持って行きました。
すると盛田さんは「バケツに水を入れて持ってこい!」と言いました。
持ってきたバケツの中に、盛田さんはそのウォークマンを入れたのです!
水の中に入ったウォークマンから泡が出ました。
そして言った言葉が「もっと小さくなる!」と。
日本にもジョブズのような素晴らしい人がいました。
信念をもったワガママ、傲慢・・・・指導者としては必要な事だと思います。
この映画の見どころは、そこではないでしょうか?
登場人物の殆どの人が、まだ生きています。
最後の方に出てくるジョナサン・アイブは、iMac(ボンダイブルーのアレです。)をデザインしたデザイナーです。
そして今のAppleのデザインは、すべてジョナサン・アイブです。(iOS7のUIも!)
最近良く言われるのが「ジョブズが生きていたら、こんなモノは・・・」の言葉です。
ジョブズが亡くなって2年。それでもAppleはまだまだ快進撃を続けています。
これはジョブズの魂がちゃんと引き継がれているからだと思います。(誰がなんと言おうと・・・・)
ソニーにも盛田さんの後継者がいたら・・・・と思ってしまうのは、私だけでしょうか?
映画が終わってタイトルバックが流れた時に、私は涙が出ました。
「ああ・・・ジョブズはもういないんだなあ・・・・」って。
おまけ
この映画のパンフレットが、めちゃカッコイイです!
今のMacのアルミを思い起こすような、シルバーに白抜きで「Steve Jobs」。
是非、パンフレットも見てください!
(売っているときはもう一枚上に白いカバーが付いていますが、「この紙は保護のためのものです。」と。凝ってます。)
最後に先ほどのThink differentの日本語訳を・・・・
クレージーな人たちがいる
反逆者、厄介者と呼ばれる人たち
四角い穴に 丸い杭を打ちこむように
物事をまるで違う目で見る人たち
彼らは規則を嫌う 彼らは現状を肯定しない
彼らの言葉に心をうたれる人がいる
反対する人も 賞賛する人も けなす人もいる
しかし 彼らを無視することは誰もできない
なぜなら、彼らは物事を変えたからだ
彼らは人間を前進させた
彼らはクレージーと言われるが 私たちは天才だと思う
自分が世界を変えられると本気で信じる人たちこそが
本当に世界を変えているのだから
ジョブズ版
日本語版 ナレーションは根津甚八(30秒版しか見つかりませんでした。)
そしてもう一つ。
ジョブズのスタンフォード大学で卒業生へ向けたスピーチです。
「Stay hungry Stay foolish」
「ハングリーであれ!バカであれ!」泣けます!
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