2010年12月26日

かぶら寿司

今年も残りわずか、慌ただしくなってきましたね。
そんな時期ですが、石川より、冬の郷土食の便りです。

ここ石川県では、毎年お正月に向けて「かぶら寿司」が出回ります。
料亭などで作られる高級な物も有れば、身近なスーパーで売られているもの。
そして、各地の家庭でお母さんが漬けるもの。

かぶら寿司って、お寿司?

ローヴォに長く通っていらっしゃる方は、すでにご存知の方も多いかと思いますが(笑)、
寿司といっても、ご飯の上にネタがのっているものでは有りません。
かぶらと魚を麹でつけた、お漬け物です。
なれ寿司の一種で、今のお寿司の原型と言われているそうです。

そして我が家では、先週の日曜19日からかぶら寿司週間がスタートしました(笑)。
これから写真入りでご紹介しますね、写真多いです(笑)。












その日はお天気も良く、畑のかぶらの収穫から。
母と二人で畑で作業をしている所で、面白いことがありました。
ご近所さんがやってきて、かぶら寿司談義が始まって。。
思わず、iPhoneのボタンをピッ!と押して、方言丸出しの会話を盗み録音!(笑)
たわいのない会話なので、公開しまーす!(笑) ん、うまくいかない(笑)。

さてさて、付け方でした。
まず、かぶらを塩漬けにします。
塩加減は、家庭よって違うようですが、4%前後で、
我が家では4.5%ほどです。
かぶらは、かなり皮を厚くむいて、魚をはさむ切り込みを
いれます。
塩漬け期間は3〜4日で、水があがあったらOKです。




麹で本漬けする日の一日前に、麹の仕込みです。
米麹と、ご飯を混ぜて、お湯を加え、一晩発酵させます。いわゆる甘酒ですよね。
この、ご飯とお湯の配分が、またそれぞれの好みがあるらしく、
ご飯を全く入れない人や、水分加減で、甘さや、発酵の進み方が変わるそうです。
我が家では、毎年、麹10袋に対して、ご飯を約1升入れます。
沸騰したお湯を入れる加減は、いつも目分量(笑)。
混ぜ合わせて、全体がしっとりとした位で止めないと、
あとでベタベタになり過ぎてしまいます。
それをこたつの中で1晩発酵させます。












本漬け当日は、かぶらの水を切って、少し乾かすこと。
塩鯖を切って、つけ込む直前に酢にさらすこと、
人参のスライス、きざみ昆布、鷹の爪の準備。
ちなみに、使用する魚は、本来は、脂ののった寒ブリが正式です。
ですが、我が家では、よりお手軽な鯖、鮭、鱒などを使用します。
かぶら寿司用に、魚屋さんに手配してもらうと、ブリなどは
この時期、高くなってしまいますからね。


あとは、かぶらの切れ目に魚をはさんで、麹と交
互にサンドイッチして漬け込んでいきます。人参、昆布、たかの爪を
1段ごとに麹の上にトッピングです。










本漬けしたら、4〜5日もしたら食べられます。
始めは甘めですが、発酵が進んだら、また味が変わってきます。
だいたい1ヶ月ほどで食べきる位ですが、最後になると、
酸味が加わって、またそれはそれで美味しく頂けます。
本漬けの後は、また漬け汁があがってくるので、時々捨てること、
そして、寒い所で保管できれば、発酵を遅らせて長く食べることができます。
今年の発送は28日予定です〜(笑)

1 件のコメント:

  1. > keiko
    久々の大作アップだ!!(笑)
    毎年楽しみにしている、かぶら寿司の作り方・・・・・
    大変だぁ!!
    でもこれだけ手間暇かけてるから、まずい訳がない!!
    数日前に、なかぴーが「あのかぶら寿司、ホント美味しかったよねえ・・・」って話してたところ。
    luóbo のお客さん、楽しみにしてますよぉ!!
    そう言えばお客さんで小倉で料理屋さんをやっている人が、かぶら寿司を作ったそう。
    で、お店で keiko んちのかぶら寿司を食べたら、「うちのは偽物だ!」と言ってたのを思い出した!(笑)
    このアップを見てくれると、美味しいのが作れるかもね。(笑)
    プロも認める、keiko んちのかぶら寿司!!
    今年も楽しみ!!

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