2009年11月24日

私がクラッシックにはまったワケ・・・


小さい時から音楽は大好きでした。
当時は姉や兄から影響を受けて、姉からはシャンソンやカンツォーネ、
兄からはビートルズというメチャクチャな聴き方をしていました。(笑)
例えばシャンソンならダニエル・ビダル、フランス・ギャル、シルビー・バルタン等を
良く聞いていました。
カンツォーネならジリオラ・チンクェッティやボビー・ソロ・・・・
兄の方からはビートルズを初めとして、アニマルズ、ローリング・ストーンズ・・・・
きりがないくらいに当時のグループサウンズは凄かったですねえ・・・・
私が18で東京に行くとき荷物はすべて送りましたが、
ビートルズとサイモンとガーファンクル、アダモのレコードだけは手で持ったくらいです。(笑)
その後も、いろんなジャンルの音楽も聴くようになりました。
ジャズも勿論、アメリカ・イギリスのポップ系、ポルトガルのファド・・・・
その後ユーロビートの元になる、ドナ・サマーで毎晩ディスコに通い続けました。(笑)
そんなディスコ通いをメチャ楽しんでいるときに、友人から「クラッシック聴きに行かない?」との誘いが・・・・
クラッシックぅ????んな、退屈そうな・・・・
が、まず第一の印象でした。(多分、皆さんもそう思われるでしょう?)
それまで映画は好きだったので、映画に使われたクラッシック音楽のレコードは持っていました。
でも、クラッシックを生で聴いたことも、最後まで聴いたこともありません。
きっと退屈に決まっています。超偏見です。(笑)
で、なあんとなく・・・・・とりあえず「行ってみっか・・・」(笑)
場所は、東京上野の東京文化会館。東京都交響楽団の演奏で、指揮は朝比奈隆さん。曲はシベリウスのフィンランディア。
初めて聴くクラッシックでしたが、なんと退屈どころか本当に感動しました。
涙が出るほど美しい旋律に、酔いしれました。
クラッシックってつまんないとか、退屈とかの考えがいっぺんで吹き飛びました。
それから沢山のコンサートに行きました。
中でもニューヨークフィルが日本に来たときに聴いた、ショスタコービッチの「革命」は体が震えるほどの感動でした。
指揮はバーンスタイン。
本当に本当に凄い演奏で、途中から涙が止まりません。
公演が終わった後、みんなで食事をしたのですが、その時も胸がいっぱいになって
しゃべることも出来ないし食べることも出来ないくらいでした。
(その後お腹がすいたのは、言うまでもありません・・・(笑))
この時の演奏は「名演」となって、未だに語りぐさになっています。
クラッシック音楽の凄さが分かりました。
それまで映画が大好きで良い映画を見ると涙を流したり、感動したりしていました。
でも、音楽は視覚的なものがありません。
ただオーケストラと指揮者が壇上で音楽を奏でるだけです。それでも涙が出るほどに感動します。
視覚的な要素がないのに、人をこれだけ感動させる事の出来るクラッシックにどんどんはまっていきました。
でも、オペラは別でした。(笑)
やはり「退屈」なイメージが、ぬぐい去れなかったんです。
友人から「今度はオペラに行かない?」と言われた時、やっぱり躊躇しました。
でも、とりあえず「行ってみっか・・・」(笑)
演目は「椿姫」。藤原歌劇団です。主役の二人は日本人ではありませんでした。(覚えていません(笑))
でも、その声の凄さに圧倒されたんです。
人間の声ってこんなに出るわけ?普通の人がこの声を出したら「叫び声」にしかならないのに、
美しい旋律に乗ると何とも言い難い感動です。
やはりいっぺんで、オペラに対する偏見がなくなりました。
その後、やはり沢山のオペラを観ました。海外からの引っ越し公演も沢山観ました。
どれも素晴らしい公演でした。
オペラは視覚的要素も入ります。最初に観たのが「椿姫」だったのが良かったんでしょうね。
その後にオペラの歌手でもあるエディタ・グルベローバという女性が日本でリサイタルをやりました。
サントリーホールで、オーケストラがバックです。
これはオペラとは違って、オペラの名曲を歌うだけです。
彼女は、今世紀最後のコロラチューラの歌い手と言われていました。
が、私はあまりコロラチューラが好きではなかったんです。
マリア・カラスのようにドラマティックに歌う歌手の方が好きだったんです。
ところが、これも偏見でした。
エディタ・グルベローバが歌い始めると耳に圧力がかかるんです。
鼓膜がぎゅっ!と押される感じがします。
遠くの方のガラスか何かがグルベローヴァの音波によって、ジジジジ・・・・・と音が聞こえるほどです。
コロラチューラはもっとカワイイ感じだと思っていたのは、大間違いでした。
一つの音程の狂いのない完璧な、迫力のある、しかも張りのある強い声で歌うグルベローヴァがいっぺんで大好きになりました。
こうして私はクラッシックにはまっていきました。
でも、クラッシック一辺倒ではありません。
最近iTunesで購入したお気に入りで、毎日聴いているのはmicroです。
あのデフ・テックの片割れですね。詞もメロディーもアレンジも、とてもいいんです。
大好きなアーティストです。
でもその反面、先日ブラームスのピアノ四重奏も購入しました。
大好きな曲でCDも持っているのですが、他の演奏も聴きたくて買いました。
私の音楽ジャンルはメチャクチャです。(笑)
でも、偏見を持たないで「これいいなあ・・・・」と思ったものを聴くと、こうなっちゃうんですね。
友人に勧められてオペラやクラッシックへの偏見が取れて、本当に良かったと思います。
人は色々な事に偏見を持ってしまいがちです。
でも、その偏見を取ったときから、人生観が広がると思います。
今でも車をドライブするときにも、iPhoneの中の音楽はメチャクチャです。(笑)
オペラを聴きながら運転したり、microを聴きながらだったり・・・・
つまんない事にこだわらない、いいものはいい!と受け入れる体制をこれからも持ち続けていきたいですね。

micro
Micro - MAX OUT

Brahms
Tak?cs Quartet - Brahms: String Quartet Op. 51, No. 2 & Piano Quintet, Op. 34

3 件のコメント:

  1. すごい!一日に3回ものエントリーは新記録では?
    最近記録ラッシュです!(笑)

    >>私の音楽ジャンルはメチャクチャです。(笑)
    >>でも、偏見を持たないで「これいいなあ・・・・」と思ったものを聴くと、こうなっちゃうんですね。

    すごいですね!これだけのジャンルの音楽を生で沢山聞いてこられたというのは、都会の生活ならでは?ですよね。
    音は、やはりコンサートホールなどで、「体感」することが大きな経験になりますね。
    あと、聞く側の耳も重要?(笑)気持ちの耳というか。

    こういう話にふれると、また改めていろんなジャンルの音を聴いてみたくなりますね!(笑)

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  2. > keiko

    >>一日に3回ものエントリーは新記録では?

    ん?そうだっけ?以前にもなかったっけ?

    >>コンサートホールなどで、「体感」することが大きな経験になりますね。

    そう、特にクラッシックは生が一番!

    >>あと、聞く側の耳も重要?(笑)気持ちの耳というか。

    それが偏見を持たないって事じゃないかな?

    >>いろんなジャンルの音を聴いてみたくなりますね!

    それにはネットラジオが一番!世界中の音楽が聴ける!
    いま気になっているのが、NHKのHiビジョンだから見られないんだけどユッスー・ンドゥール。(28日夜)
    アフリカのセネガルの歌手なんだけど、昔ビートルズのオブラディ・オブラダをコマーシャルで歌ってた。
    グラミー賞も取った凄い人なんだけど、番組が見られない・・・・
    NHKって不公平だっ!

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  3. >hanss

    >>NHKのHiビジョンだから見られないんだけどユッスー・ンドゥール。(28日夜)

    ん?今日ですよね。
    アナログださださビデオ(笑)で良ければ、録画してみましょう!

    最近、耳に残って、あぁまた聴きたい!と思ったのが、
    トム・ウェイツの「Tom Traubert's Blues」
    そう、今ドラマをやっている「不毛地帯」のエンディングで流れている曲です。
    しぶいっすね!(笑)しばらくトム・ウェイツが続きそうです。

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