2008年7月24日

共星の里・・・・朝倉市黒川

昨日久しぶりに仕事を休んで、朝倉市の黒川という所に行きました。福岡県です。が、勿論初めての所です。(笑)
朝8時に家を出て、小石原を通って・・・道を間違えて通り過ぎて・・・・ははは・・・
なんとか黒川に到着したのが10時半頃。
目的はお店のお客様でもある、アーティストの木寺さんのグループ展が行われていたからです。
約一ヶ月くらい開催しているのですが、なかなか行けなくてやっと昨日。
で、11時からオープンなので、少し近くをドライブ。
この黒川までの道のりもホントに山奥の道路をどこまでも・・・状態。
で、この黒川も同じでホントに人らしい人もいないし、猫も犬も見かけない寂れた村でした。
でも、そういうところが大好きなので辺りをドライブして、気持ちはすっきり!!


共星の里がある黒川の風景。のどかでしょう?

で、その展覧会は廃校になった小学校でやってました。
所が11時になっても開きません。唯一、人がいた交番でお巡りさんに聴いたら、
「さぁ~~、どこかに行かれたんでしょうかねえ?」・・・・・・
暫く待っていましたが、結局開かずじまい。あきらめて帰路へ。
(後ほど聞いたら、その日はお休みだったそう・・・・そんなの聞いてねえよぉ!!)


廃校の小学校の運動場に展示されている木寺さんの作品。
大きなブロックが地中に埋め込まれています。でも、表面には木寺さんらしい版画がびっしりと!
ステキでした!(後のテントのような作品は木寺さんのものではありません。)
(校舎の中にはもっと沢山の作品があったそうですが、残念!!)

でも、せっかく来たのだからどこかをうろちょろしながら帰ろうと思ってたら、
そろそろお昼も過ぎてお腹もすいてきた頃。
ってんで食事をしたいのに、お店なんかありません。携帯は殆ど「圏外」。(笑)
あきらめかけたところに「レストラン」の文字が!
ちっちゃな看板でしたが、お腹がすいていたので見落としません!(笑)
で、お店を探してみたら、そこは「秋月」という観光地でした。
食事をしながらお店に置いてあったパンフレットを見たら、鎌倉時代から続く秋月氏のお膝元で
「筑前の小京都」と言われてるそう・・・・???
で、食事を終えて車でちょろっと回ったら、まあ、それなりの観光地でお城の跡や、長屋門やら・・・
それよりもすっかり「こじゃれたお店」の多さにびっくり!
なんじゃあ、ここは・・・・?こんな田舎に!!
本当はゆっくり見るとそれなりにいいところなのでしょうが、商売っ気たっぷりのお店にはうんざり。
さっさと車で山奥方面へ!(笑)やっぱり何もない自然の方がいいなあ・・・・とドライブ。
で、行きがけにちょろっと寄った小石原に寄ってみることに。
小石原は焼き物の里です。
とびかんなの模様で有名ですね。素朴で大好きです。
私もいくつか小石原焼きの食器を持っていますが、実際に小石原で買ったことはありません。
で、まずは道の駅。
ちょうどいい形のものがあって、買おうと思いましたがオーブンで使いたかったので
売り場のおねえさんに「オーブンで使えますか?って聴いたら、
「レンジはいいけど、直火がダメなのでだめでしょう・・・・」と。
ん?だって、1000度近い温度で焼いてるのに250度くらいのオーブンで使えないの?
「オーブンを使ったことありませんから。」
・・・・・・・むむぅ・・・・で、他のお店に行ってきいてみたら、
「オーブンはないから・・・」「さぁ・・・・」ばかり!
で、どうしたらいいか迷ったあげく、村役場へ!観光課に行って「小石原焼きはオーブンで使えますかぁ???」
まあ、それは親切にその場にいた6人くらいの人が一斉に電話をかけまくって、窯元さんに聞き始めました。
で、殆どの窯元さんが「さぁ・・・・」とか言ってるらしい・・・・
そんななか一人の人が「ちょっと電話変わって直接聞いてください」ってんで、変わったら耳元に窯元さんが。
(どこの窯元さんかは分かりませんでしたが・・・・)
「基本的に大丈夫です!ですが、あまりうすいものは選ばない方がいいかと思います。」とのこと!
やったぁ!!さすが観光課や!
・・・・って、そんくらい知っとけよぉ!!小石原にはオーブンがないのかぁ?(笑)
その後は4種類の食器を買いまくりました!(笑)
で、そんな窯元さんのひとつ、太田実さんの窯元へ行きました。
そこで4種類のうち2種類を買ったのですが、とびかんなが本当に細かくてきれいで小石原焼きの中でも群を抜いています。
息子さんが相手をしてくれていたのですが、「中見ます?」ってんで、見学!
いろいろ質問していたらオヤジさんの方が沢山答えるようになってきて、
とうとうそのオヤジさんと一時間くらい話し込んでしまいました。(笑)


息子さんがろくろを回して作っているのは、小さなぐい飲みです。


ろくろから取り上げたものが右側のもの。左のものは完成したもの。
え?大きさが違うって?そう、何度も焼成するたびに、こんなに小さくなってしまうそうです。(べっくら!)
同じ大きさの同じものを作るのは、本当に難しい事だと思います。


この小さな盃で賞を頂いたそうです。なぜなら、こんな小さな(直径5cくらい)の器の内側にとびかんなを入れるのは、
この太田さんだけだそうです。
だって、ろくろを回しながらとびかんなをいれるっちゅうことは、どこかを押さえていなければ吹っ飛んでしまいますからね!
外側だけだと安定がいいので、それなりにとびかんなを入れることが出来るそうです。
それでこの小さな器の場合は片方の手で中心を指で押さえて器が飛ばないようにして、もう片方の手でとびかんなで削るという
アクロバチックな作業だそうです!

本当に息子さんもオヤジさんもステキな職人さんでした。
家に帰ってきて早速開けて即洗いました。
素朴な小石原焼きがこっちの気持ちまでも素朴にしてくれるみたいで、ホントに嬉しくて一人でニマニマしてました。
なんか商売っ気の多そうなお店がいっぱいで、いまいち小石原を通ってもお店を覗く事がなかったのですが
今回はホントに楽しい経験でした。近いうちに又行きたい所です。
今回買った小石原焼きは luóbo nightで当然使います。素朴な食器に素朴な料理。お楽しみに!
今回本来の目的である木寺さんの作品を見ることが出来ませんでした。
それはとても残念なことでしたが、違う意味で楽しい一日を過ごしました。
(すみません!木寺さん!(m_m) 次回の展覧会を楽しみにさせていただきます!)

で、お知らせです。
次回の日曜日(7月の27日)ですが、 luóbo はお休みさせていただきます。
母親の母(私のおばあさん)が生まれ育った所に、もう一度行きたいと母が言い出しまして・・・・
山口県の上関・長島という所で、海がとても綺麗な田舎です。
まあ、84歳にもなった母です。これが最後かも知れないので一緒に行くことにしました。
お葬式以外で休んだことのない luóbo でしたが、今回はどうぞ我が儘をお許し下さいませ。
またその時の様子はこのblogでアップしたいと思っています。そちらの方もお楽しみに!

2 件のコメント:

  1. 朝倉市黒川ですか、のどかそうでいい所ですね。
    黒川って、あの有名な黒川温泉?が有るところでしょうかね。
    展覧会は残念でしたが、小石原焼きを沢山get!されたようで、良かったですね。小石原焼きは、何気で見ていると、見逃してしまいそうですが、あの「とびかんな」模様を、ろくろを回しながら、一気につけていくなんて、まさにアクロバチック!(笑)。やり直しのきかない職人技ですね〜。一度見てみたいものです。

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  2. >>あの有名な黒川温泉?

    残念ながらあんなに下品な所ではありまっしぇん!(笑)
    黒川温泉は熊本県ですね。今回の黒川は福岡県朝倉市。
    じみ〜〜〜〜ぃな所ですよん!

    >>あの「とびかんな」模様を・・・・

    とびかんなは戦後からじゃないか?と窯元のオヤジさんが仰ってました。
    なぜならあの道具は時計のゼンマイを使っているんだそうです。
    あのゼンマイが跳ね返る力を利用して、とびかんなが生まれたんですね。
    生活の知恵。そう、小石原焼きは生活雑器で、決して高級なものではないんですね。
    そこがいいところでもあるんですよぉ!!

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