2009年4月7日

姉の桜



今、平尾台は桜が満開です。
luóbo の近くにも、大きな山桜が今咲き誇っています。
実はこの桜、亡くなった姉の桜です。
最近兄から聞いた話だったのですが、姉が高校を卒業したときに
父と兄が山に桜を採りに行き植えたそうです。
以前はこの桜があったところも serai の土地だったんですね。
姉は10年ほど前にガンでなくなりました。
姉は自由奔放な人でした。
周りを気にすることもなく、我が道を行くタイプでした。
私と姉は年が離れているせいもあり、よく姉に連れられてビリヤードやボーリングに連れて行かれ
周りのオトナ達から可愛がられました。(これでも、子供の頃は可愛かったんですよ!(笑))
特に姉はボーリングが大好きで、一時は「プロボーラーになる!」などとほざいていました。
その影響で私もボーリングは大好きです。
若いときは一度に15ゲームやるくらい平気でした。
それでも姉には負けていましたけど・・・・(笑)
姉が聴いていた音楽にも、私は大きな影響を受けました。
カンツォーネやシャンソン、プレスリーやそれに続くロックンロール・・・・
今でも大好きです。
私が中学、高校になるとスナックやディスコにも連れて行ってくれました。
高校生の時私が魚町のスナックでバイトをしたのも、この姉のおかげです。(笑)
ある時カレシが出来て付き合っていたのですが、そのカレシが転勤で島根に行くことになりました。
家族で付き合っていたのもあって、その彼を小倉の駅まで見送りに行きました。
姉は当然居残りのはずでしたが、電車が出るときささっ!っと乗り込んで、そのまま行ってしまいました。
「荷物は後で取りに来るから!」とだけ言い残して・・・(笑)
親も私たちも唖然!
その後そのカレシとも別れ、別の男と結婚をして子供を儲けましたが、離婚。
そしてその子供が高校生の時に、姉は他界しました。
最後は誤診の疑いもあるような亡くなり方でした。
辛い闘病生活だったと思います。
でも本当に好き勝手に自由に生きたので、満足はしているでしょう。
そんな姉の桜が今咲き誇っています。
なんだか懐かしく思い出してしまいました。
でも、父はなぜ姉の為に桜を植えたのでしょう?
なぜ私や兄の為には何もないのでしょうか?
ちょっとうらやましい気もします。
luóbo のお店を支えてくれている大黒柱の杉の木も、
義姉が小学校に入ったときに記念に植えたものだそうです。
姉が亡くなって10年。桜は咲き続けます。
義姉の杉の木もこの先この家がなくなるまで生き続けます。
私にはそのようなものがありません。
寂しい限りです。
でも、これから何かを残せたらいいなあ・・・なんてことも考えます。
自分の仕事への考え方は P.O.C の keiko が引き継いでくれると信じていますが、
なにかそれ以外の目に見えるものが欲しくなりました。
さて、何が遺せるでしょうか・・・・・・

3 件のコメント:

  1. きっとお姉さんもあの桜の木から、ローボさんの繁栄を願っているのですね、桜が咲き誇る度に思い出してほしいのでしょうか・・・きっと見守ってくださっていると思います。

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  2. もうそろそろ葉桜になってきている頃でしょうか。
    いつも平尾台を訪れる時は、サクラの時期ではありません。
    あの木が満開のサクラだったのですね。
    しかもお姉様の木だったとは、とても感慨深く思いますね。
    記念樹っていいですね!(笑) 

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  3. >ゆみゆみさん
    >>きっとお姉さんもあの桜の木から、ローボさんの繁栄を願っているのですね
    いやぁ・・・・そんなノスタルジックなものではないですよ!(笑)
    ただ、なんで姉に対して植樹したのか?を知りたいですねえ・・・・
    やはり兄弟でも、娘は家を出て行くからなのでしょうかねえ?

    > keiko
    >>記念樹っていいですね!
    そう!それなんよね。誰かが生まれたから記念に木を植える、入学したから記念樹、
    卒業で記念樹・・・・・ホントにうらやましいと思う。
    ホントに自分にも何かそういう物が欲しかったなあ・・・・

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